新たに税理士さんと契約して以降、日々着実に決算申告の業務を進めていただいてわずか2週間ほどで決算申告できる状態まで進捗した。今期の決算だけでなく、過去の私が行った法人決算の誤りまで訂正して補正してくれた。日々の進捗も slack にコメントを残してくれるので非同期/テキストコミュニケーションにおいて困ることもなかった。前の税理士さんが質問したらその返信に2-3日かかっていたことと比べると雲泥の差となる。いまどきの業務を円滑に進めるには非同期/テキストコミュニケーションが必須であると、私はお客さんやメンバーに課題管理の文脈でよく話していることではあるけれども、税理士さんもそれができる IT リテラシーの差でこれだけの業務の進捗やワークフローの差異になることを実感した。
ツールを使ってテストしていて、成功するはずのリクエストが失敗して、ログを調査しながらデバッグしていた。ldap エントリーを扱う難しさの1つに、ldap サーバーはエントリー間の依存関係やデータの整合性といったものを検証しない。そういった用途はアプリケーションの役割であって、ldap プロトコルはあくまで id を管理することに特化したものという役割分担になっているのだと推測する。そうすると、(open) ldap サーバーへ登録できたエントリーが次の agent や api サーバーといったアプリケーションのレイヤーでエラーになることがある。このとき、ldap サーバーではエラーが発生していないため、直接的なエラーを検知することができなくて、デバッグや調査に時間がかかる。
agent の実装として、ユーザーエントリのストリームとグループエントリーのストリームの2つに分割して、非同期にそれぞれのエントリーを id 連携する設計にしていた。というのは、ldap エントリーにはユーザーやグループといった概念は原則として存在しない。そのエントリーがユーザーなのか、グループなのかはアプリケーションが判断している。アプリケーションの用途としてはこの2つを明確にわけないと不便なことから、ワークアラウンドもしくは実務的な解決策として検索するときのフィルターと base dn で管理するようにしていた。そして、これらをそれぞれ別のストリームとして扱うよう、私が設計していた。このことがタイミングによってはユーザーエントリーとグループエントリーに依存関係がある場合、データの整合性を保証できないことに気付いた。なぜならば、ユーザーエントリーとグループエントリーそれぞれ非同期/並行に処理されてしまうから。
あまり notion を使う気になれないのは、課題管理システムをメインに使っているから wiki もそこにセットで付いていてほしいという願望がある。うちは jira cloud を使っているので本当は atlassian の wiki プロダクトを使いたいところだが confluence が使いにくいから使っていない。atlassian は confluence とは別にもっと軽量でシンプルな wiki プロダクトを別途提供すればよいのでないかとすら思う。一方で esa や notion のような、wiki 単体のサービスを活用するのは課題管理システムとの連携において不便なように思えた。だから notion は最近プロジェクト管理の方に手を広げているのかもしれない。 github や gitlab のように、課題管理システムと wiki はとても相性がよいのでツールセットで提供するのがよいと思う。今後のプロダクト構想の中で wiki を考えていなかったけれど、アプリケーション間連携という視点から考察してもよいかもしれない。
sns などで電子帳簿保存法対応がすごく大変といったメッセージをたまにみかける。この法律は電子取り引き (請求書や領収書を pdf ベースでやり取りするサービスなど) に対応するもので紙の請求書や領収書でやり取りしている事業者には影響はない。しかし、昨今取り引きが電子化されていく流れでもあるため、電子取り引きはまったくないという事業者もあまり存在しないのではないかと思う。そして、これまではそういった事業者が取り引きの証拠となる電子データを消失してしまっても法律から言及できないという状態だった。電子取り引きはデータしかその取り引きがあったことを証明する証拠がないのにそのデータを消失して OK なわけないよね?というのが本来の電子帳簿保存法の目的になる。
低辺 sier のひどい労働環境や多重請負契約の構造を it 業界の代表的なもののように揶揄されるのと同様、いかに世の中のできない人たちが自分たちのスキル不足や知識不足を大騒ぎしてその内容が正当であるかのように喧伝しているのかが伺える。まともにシステムを使っている会社は電子帳簿保存法で大きな影響を受けない。多少の運用手順が変わったり、システムの開発が必要になったりする程度だと思われる。これはインボイス対応もそう。うちのようなマイクロ法人でもインボイス対応は新規の取引先を登録していく作業が増えたぐらいで日々の会計処理にほとんど影響を受けていない。世の中のニュースと実際の実務運用に大きな乖離がある。そして、実際にやったこともないような人たちが「弱者いじめ」だと党派性をもって大騒ぎする。
モニター変更
これまで27インチと24インチのダブルディスプレイを使ってきた。実家 (コワーキングスペース) に27インチのモニターを持って帰ろうと思って、24インチのモニターをもう1つ買ってその入れ替えをしていた。24インチ x 2 のダブルディスプレイに変更した。27インチ x 2 は有効視野を考えると幅が広過ぎて私にはあわない。首振りが疲れる。1台でもっと大きいモニターを使うという選択肢もあるかもしれない。しかし、私はなんとなく2台のディスプレイで1つをコードを書くメイン、もう1つをブラウザで調べたものを表示させておくためのサブという使い方を気に入っている。ただの習慣かもしれない。