今日は午前中寝ていたのと雨降りだったのもありバドミントン練習はお休みした。
REALFORCE R1 レビュー
bluetooth の初回ペアリング設定を過去の R3 のペアリング設定 をみながら行った。手順を忘れていたのでまた書いておく。agent を介してパスキーを入力する必要がある。その手順が少しわかりにくい。30分ほどペアリング設定をうまくできなくてやり直ししたりしていた。滅多にやらないことだし。今回も GUI ツールではなく bluetoothctl を実行してペアリングした。
$ bluetoothctl
[REALFORCE_2 (R3)]# default-agent
Default agent request successful
[REALFORCE_2 (R3)]# scan on
Discovery started
... (デバイスを検索しているうちに RC1 がみつかる)
... MAC アドレスを確認してペアリングする
[REALFORCE_2 (R3)]# pair F7:62:4B:02:D6:EB
Attempting to pair with F7:62:4B:02:D6:EB (キーボードに接続を試みる)
..
[agent] Passkey: 946185 (エージェントがパスキーを受け取る)
...
エージェントが受け取ったパスキーを、bluetooth 接続するキーボードで入力して Enter を押下する。
[NEW] Primary Service (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service000a
00001801-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Generic Attribute Profile
[NEW] Primary Service (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service000b
0000180a-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Device Information
[NEW] Characteristic (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service000b/char000c
00002a29-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Manufacturer Name String
[NEW] Characteristic (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service000b/char000e
00002a50-0000-1000-8000-00805f9b34fb
PnP ID
[NEW] Primary Service (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service0010
0000180f-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Battery Service
[NEW] Characteristic (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service0010/char0011
00002a19-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Battery Level
[NEW] Descriptor (Handle 0x0000)
/org/bluez/hci0/dev_F7_62_4B_02_D6_EB/service0010/char0011/desc0013
00002902-0000-1000-8000-00805f9b34fb
Client Characteristic Configuration
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB UUIDs: 00001800-0000-1000-8000-00805f9b34fb
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB UUIDs: 00001801-0000-1000-8000-00805f9b34fb
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB UUIDs: 0000180a-0000-1000-8000-00805f9b34fb
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB UUIDs: 0000180f-0000-1000-8000-00805f9b34fb
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB UUIDs: 00001812-0000-1000-8000-00805f9b34fb
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB ServicesResolved: yes
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB Paired: yes
Pairing successful
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB Modalias: usb:v0853p031Ad0001
...
[REALFORCE_2 (R3)]# exit
ペアリングが成功したらキーボード入力できるようになる。bluetoothctl を eixt してから再実行すると今度は RC1 で実行された。
$ bluetoothctl
[RC1_1]# info
Device F7:62:4B:01:D6:EB (random)
Name: RC1_1
Alias: RC1_1
Appearance: 0x03c1
Icon: input-keyboard
Paired: yes
Trusted: no
Blocked: no
Connected: yes
WakeAllowed: yes
LegacyPairing: no
UUID: Generic Access Profile (00001800-0000-1000-8000-00805f9b34fb)
UUID: Generic Attribute Profile (00001801-0000-1000-8000-00805f9b34fb)
UUID: Device Information (0000180a-0000-1000-8000-00805f9b34fb)
UUID: Battery Service (0000180f-0000-1000-8000-00805f9b34fb)
UUID: Human Interface Device (00001812-0000-1000-8000-00805f9b34fb)
Modalias: usb:v0853p031Ad0001
Battery Percentage: 0x5b (91)
[RC1_1]# trust
[CHG] Device F7:62:4B:02:D6:EB Trusted: yes
この日記を R1 のキーボードで書いている。R3 と比べてたしかにコンパクトで軽い。キーボードを持ち運びするならよさそう。R3 と比べて右シフトキーが小さいのでその隣にある PgUp キーをタイプミスしてしまう。私は左右両方のシフトキーを使う。!記号などの左手でタイプするときは右シフトキーを使う。それからコンパクトサイズのせいか、キーとキーの隙間が若干狭くなったように感じる。矢印キーの位置もエンターキーの下の方に移動している。R3 の矢印キーの位置を無意識にタイプしようとして空打ちしてしまう。意外と矢印キーを私は使っていたことに気付く。これらの操作の違和感は慣れの問題だと思う。キーボードの打鍵感も R3 と比べて若干違う。気持ち、深さが増して軽い印象を受ける。キー荷重は 45g を選択した。R3 では変荷重モデルを使っていたので小指キーが 30g から 45g に変わる。その違いはあまり感じない。
キーボードは毎日たくさん使うものだから慣れによる無意識の最適化が自然と行われる。私の用途では R3 と R1 では右シフトキーと矢印キーの位置の違いに違和感を感じる。両方のキーボードを使い分けるというようにはならないのかもしれない。どちらかに慣れるともう一方に違和感を抱くように思える。
能楽の勉強
玄宗皇帝と楊貴妃の愛情物語の後日談《楊貴妃》 第41回能のことばを読んでみる会 に参加してきた。前回の所感はここ 。中国史上もっとも有名な美人といわれる 楊貴妃 の幽霊を主人公とした能になる。方士 と呼ばれる修行者が玄宗皇帝の命令で楊貴妃の魂魄の在り処を探していて蓬莱島でみつけて話しを聞くといった、とくに変わったこともない普通の物語の構成になっている。作者ははっきり分かっていないらしいが、世阿弥の娘婿になる金春禅竹 (こんぱる ぜんちく) ではないかと推定されるとのこと。
貴妃 というのは皇帝の后に与えられる位の1つで皇后に次ぐ高い位だという。楊が姓になる。唐の 玄宗皇帝 は在位期間が45年と長い。前半は善政をしいて唐は絶頂期を迎える。後半は楊貴妃にうつつを抜かすようになる。楊一族が政治の重要なポストを占めるようになり、玄宗皇帝が政治に関心をなくして最終的に反乱が起きて国が乱れてしまう。その後、白居易 (はくきょい) という著名な詩人が玄宗皇帝と楊貴妃の物語を 長恨歌 にした。この漢詩が素晴らしい内容だと評価されて後世にまで楊貴妃の物語が広く伝わる影響を与えたという。
源氏物語に出てくる 桐壺更衣 (光源氏の母) が楊貴妃のイメージや長恨歌から引用されて創作されているという。この能は源氏物語に出てくる長恨歌を引用した文章を引用して作られてもいて、伝言ゲームのように、引用を繰り返すうちに少しその内容が変わってしまうといったことも起きているらしい。おもしろかったのが、漢詩に序文をつけたりするのを詩序と呼ぶ。オリジナルの中国の長恨歌には詩序がないのに、日本に伝わって残っている長恨歌には詩序が残っていて、その詩序の内容を能でも引用していたりする。当時は長恨歌には詩序があったのに現代では失われてしまった可能性もないわけではないが、おそらく日本に伝わってきた後に誰かが詩序を追加したのではないかと考えられているらしい。
会者定離ぞと 聞く時は、逢うこそ別れなりけれ
以前 蝉丸の能 を読んだときにも 会者定離 (えしゃじょうり) が出てきた。一種の悟りのような表現だと朝原さんが解説していて私も記憶によく残っている。直接なにかの役に立つわけではないけれど、こういう言葉や概念に触れて自分の価値観をふりかえる機会があるのはおもしろい。能の言葉を読んでいるとそういう出会いがある。