22時頃には戻ってきたそれから準備したらよいところを、だらだらしてうたた寝して気付いたら2時になっていた。もうこのまま寝て朝起きてから準備しようと3時50分にアラーム設定して起きた。それからお風呂入ってストレッチして荷造りして5時18分に三ノ宮を出発した。
実家
6時21分に実家へ着いた。休憩せずに一気に帰ると約1時間ぐらい。先月ジモティーで譲ってもらっていた机とバランスチェアを実家へ持って帰った。朝ご飯を食べてからバランスチェアを組み立てる。ちょうど机と椅子がよい感じにリモートワーク可能な環境になった。
9時半頃まで実家でのんびり過ごして、言うても暇なので少し早めに香川県へ向けて出発した。
オープンセミナー
オープンセミナーとは、中四国地域で開催されている勉強会らしい。コロナ禍前はもっとたくさん開催されていたそうだが、いまは香川、広島、岡山といった地域で復活しているらしい。オープンセミナー2023@香川 に参加した。高松市の高松港の真横にある eーとぴあ・かがわ という行政っぽいコミュニティ施設のイベントスペースを借りて開催された。実家から10分休憩を1度取った上で約1時間30分で着いた。実家から高松市まで1時間半とみておくとよさそう。
てらださん:Pythonの現状からデータ分析やLLM活用への発展
てらださんの応援も兼ねて参加してみた。基調講演のような位置づけ。参加者の python 習熟度のレベルをみながら話す内容をあわせていた。
- あまり知らない
- ちょっと知っている
- がっつり使っている
最初は python の用途や得意・不得意といった、入門的な話しから始めつつ、徐々に最近の話題へと展開していた。
python の用途
- システム系
- web 系
- データ分析や科学技術計算系
- iot 系
- 3d グラフィックス
苦手なこと
- web フロントエンド
- デスクトップ gui アプリ開発
- 速度重視の低レイヤーの処理
- 趙大規模なミッションクリティカルな分野の処理
python は年1リリース & 5年サポートになっている。
いまホットな話題として llm (large language model) がある。 私は chatgpt 以外のものはまったくわからないが、 oss で無料使えるツールや学習モデルがどんどん公開されているらしい。日本語に特化したものも出てきているみたい。
llm のツールチェーンを使って、任意のドキュメントに chatgpt のような質問で検索できるシステムの構築方法を紹介していた。 私が知らなかった技術として、インデクシングすると全文検索インデックスを作成する代わりにベクトル化をしてベクトル DB に保存する。 もっとも煩雑なところがドキュメントのベクトル化してベクトル DB に格納し、検索するときもクエリをベクトル化して、ベクトルの近似計算を行って検索結果を取得できる。 検索結果から回答の文章を生成するところを openai の api を使っているとのこと。有償なのでここだけお金がかかる。自前でやるには強力な gpu をもつマシンがないと処理が追いつかないといった話しだった気がする。 ai の学習モデルをホスティングするサービスとして Hugging Face というものが有名らしい。 github ではなく、なにかしらモデルを管理するときに都合のよいことがあるみたい。 web ui には streamlit を使っていた。私はまったく使ったことはないが、fin-py で紹介しているのを何度かみた感じでよいイメージをもっている。
NPO法人NEMTUS 松岡さん、後藤さん 「ブロックチェーン概要説明 & Symbolブロックチェーンの特徴・活用事例紹介」
NEM を広めるための NPO 法人らしい。ブロックチェーンの技術説明のスライドがめちゃくちゃわかりやすく作られていた。2人で発表していて、前半は技術的な解説、後半は事例紹介となっていた。事例紹介であちこちで使われているのはわかるけれど、その大半はブロックチェーンを使わなくてもできるものばかりだった。ブロックチェーンの特性が活きるアプリケーションはグローバルな仮想通貨のような用途以外にみつかっていないという気がする。既存の web 技術でもできるものをブロックチェーンに置き換えても、効率の悪さ (コスト高) をどうやってカバーするのかを説明しないのは不誠実なようにも感じられた。せめてスマートコントラクトを絡めて話さないと伝わらないんじゃないかと思う。
製造業 dx を意識したときの、iot 用 db 設計の注意点
会社名は公けに書かれていないから伏せておく。名前だけ聞くと、創業400年という、財閥系の JTC の会社の情シス部門のようなお仕事をされていた。工場の運用改善のために iot と社内システムをすべて内製/自前で構築しているという。工場から生データを収集し、それをデータベースに正規化して、分析して日々の業務の運用改善にあてるという、ストーリーは当たり前のもの。工場の売上は数千億円といった規模になるという。例えば4-5人のチームをアサインすると2000万円ほどの経費がかかるが、1000億円の0.1%を改善すれば1億円になるのでペイするという。そういった考え方で工場の運用改善をしているうちに、いまのチームは30人といった規模になったという。
事業会社で自分たちで技術を勉強してがんばっているようにみえる。発表のところどころの細かいところの認識が誤っていて、web のシニアエンジニアかアーキテクトがいれば、もっと効率のよいシステムを運用できるのになぁと思いながら聞いていた。あとで懇親会で詳しく聞いてみると、このチームは凄くてハードウェアまでカスタマイズできるという。基盤や回路まで自分たちで設計して作ったりもする。またメーカー品が自分たちの用途の機能を提供していなかったら、サポートを無視して勝手にメーカー品のハードウェアをカスタマイズして自分たちの用途にあったデータを取得できるようにカスタマイズしてしまうといったことも話していた。
ハードウェアの基盤開発から組み込みのプログラミング、データベース、web と1つのチームですべてやっているという。なかなかこれだけの技術スタックを1チームですべて一気通貫でやっているところはないと思う。web 技術のところではいくつかツッコミ所はあったんだけど、これだけの広い分野をみていると、それは些事だなとちょっと反省した。私が自分の得意な分野だけをみていい気になっていたような気持ちになって反省した。
懇親会で話していて、iot のシステムは基本的に安くて儲からないと話していて、しかし、ここに web システムを付けるだけで付加価値として売上の金額が上がるという。それは多くの iot メーカーは web に疎いため web システムを作れないらしい。ハードウェアと web の両方の技術に精通している会社/組織というのは意外に少ないらしく、iot + web が儲かるモデルとして話されていた。たしかに私は web に精通しているが iot はまったく分からないので納得感があった。
LT
これが私のお仕事の部分だけど、会社としてイベントに登壇してきた。マーケティング活動の1つやね。
懇親会
17時から懇親会で21時過ぎまで飲んでいた。私は車で参加していたのでソフトドリンク。知らないイベントの懇親会で、あまりよく知らない人たちと技術の話題でわいわい盛り上がるのは久しぶりで楽しかった。昔の it 勉強会はこんな感じだったなとコロナ禍の終わりも実感した。
懇親会の参加者には組み込みやハードウェアに詳しい方が何人もいて、私のような web 系の方が少数派でちょっといつもとは違ったメンバーで聞く話しもとても新鮮味があった。iot やハードウェアの話しにさっぱり付いていけなかった。web 系の勉強会やイベントにしか行かないというのも、一種のエコーチェンバーだなと実感した。
あと飲み
21時過ぎから23時まで、てらださんと飲んでいた。てらださんは酔っ払ってどんどん呑むんだけど、酔い潰れるみたいな状態にはならなくて、余裕があるのかないのかよく分からないけど、呑むペースが速いなと感心していた。コミュニティの話し、教育の話し、経営の話し、政治の話し、わりといろんな話しをして時間でお開きにした。
車中泊
その後、車を移動して、24時間空いているサウナで泊まろうと近くまで行ったものの、あまり外観の雰囲気がよくなくて、そのまま駐車場に車を泊めて車中泊にした。1時頃だったと思う。駐車場料金がホテル代のようなものになった。あとで調べたらアイドリングしたまま車中泊するのは、付近に家があると騒音がうるさいらしくマナー違反だという。歓楽街だったので周りは若者が遊んでいて、もともとうるさい場所だったと思うのでそれほど迷惑にはならなかったと思いたい。