途中のロードバランサーやアプリケーションゲートウェイ、リバースプロキシなど、中継するサーバーの ip アドレスに置き換わってしまうため、ネットワークのインフラを管理していないとどこからリクエストされたかを追跡することはできない。X-Real-IP や X-Forwarded-For という http ヘッダーに中継したサーバーの ip アドレスを記録するという慣習があるようだけど、これはクライアント側で書き換えできるのでこれ単体でアクセス制御のようなものに使うことはできない。
そこで以前コミュニティで起業相談にのった方の経営について話題になった。創業してから1年弱かけて少し前にある web サービスをリリースした。その web サービスはコモディティで、すでに競合も数社ある。あまり新規のベンチャー企業にとって勝ち目のある分野だと私からはみえない。どうやってこの web サービスを黒字化するのだろう?と私は疑問に思っていた。創業者の相談に乗った方も今後の戦略について尋ねても明確な答えは返ってこなかったようでとても不安になったと話されていた。融資を受けたという話しを聞いていたのでしばらく会社を存続できるのかもしれないけど、作った web サービスを収益化しないと次の融資を受けられることはないだろうから先行きは厳しいのではないかと推測する。外部からみえる範囲内では今後の先行きは危ぶまれる。創業して1年もたつのに、若い開発者にすら心配されるような戦略しかもっていない経営者というのはちょっと想像できない。融資を受けることが出来たぐらいだから、起業や経営について相談にのってくれる人は周りにいるんじゃないかと思うんだけど、経営目線で厳しいことを言ってくれる人はいないのかもしれない。