0時に寝て5時半に起きた。軽く作業をしてから朝風呂を入りに行くことにした。
朝風呂とモーニング
7つの外湯 のうち、朝7時からあいているところは次の4つ。
- 地蔵湯
- 一の湯
- 御所の湯
- 鴻の湯
朝風呂を入るために浴衣姿で外を出歩く。城崎温泉のよいところとして、浴衣姿でその辺を散歩していても変な人に思われない文化を意図的に作っている。浴衣のまま出歩けるというのは、温泉が外湯なので出掛けるために着替えないといけないという手間を軽減するとともに、日本的くつろぎの雰囲気も醸し出している。実利と文化の両面から城崎温泉というコンテンツに付加価値を与えているおもしろい文化だと思えた。街が一体となってそういう文化を作ってきたんだなという歴史の重みも感じた。
「一の湯」に入ることにした。外へつながる扉に「洞窟」と書いてあって、露天風呂があるんだろうと思いながら外に出たら本当に洞窟があった。洞窟の温泉というのに入ったことがなかったのでびっくりした。後から入ってきたはらさんをみていて、なにこれ?みたいな表情をしたのがおもしろくて、初見ならびっくりするよなと私も入ったときにそんな顔をしていたのだろうとおもしろかった。入り終えてからから街並みをぶらぶらしながら カフェこやま さんでモーニングを食べた。懐かしい雰囲気。その後、さらに街並みを20-30分ほどぶらぶら散歩して戻ってきた。朝から徒歩で出かけてお風呂に入って2時間ほど時間が経っていた。
わたなべさん合流
宿に戻ってきて10-12時まで作業をしていた。12時半にわたなべさんが来られるので城崎温泉駅で出迎えて一緒にお昼ご飯を食べた。この時点で4人の全参加者が揃った。駅前でカニとろろ丼を食べておいしかった。
宿に戻ってきて13-15時まで私は雑談していた。今回の合宿の一番の私の収穫として次のことを学んだ。はらさんと話していたときにふとこんなことを聞いた。
作業は自宅やオフィスで黙々と時間をかければできるけど、そうじゃないもの、なにを作るかがそもそも明確ではないものを考えるときは移動しながら考えていることが多い。
はらさんはデザインのお仕事をされているので、ひらめきが必要なお仕事も多いのだろうと推測する。その話しを聞いてから、私も神戸に戻ってできる作業は後回しにして、普段やらないことや課題が曖昧なことの考えごとに取り組もうと姿勢を改めた。書きものをしながら、主には他のメンバーと雑談していた気がする。
晩ご飯の買い出し
一棟貸しの宿を借りたのでせっかくだから自炊してみんなで鍋をやろうと考えた。城崎温泉の注意点としてお店が早く閉まる。市場は17時、他のお土産屋さんや喫茶店も18時にはほぼ閉まっていたように思える。もしかしたら、6月は閑散期らしく観光客も少なかったためにそうしていたのかもしれない。そのため、15時半から買い出しに出掛ける。
おけしょう鮮魚 さんで海のものを購入する。店員さんに話しかけると、陳列していないお魚をいろいろ紹介してくれた。残念ながら、いまはカニの季節ではなく、松葉ガニは3月末に、紅ズワイガニ (香住ガニ) は5月末に漁が終わっているという。紅ズワイガニのゆでたものだけ置いてあったが、ゆでてあるカニを鍋にすると味が薄くなるだけと話されていた。いまは漁の季節ではないから生のカニが手に入らなくてカニ鍋をするにはむかないと教えてくれた。方針を転換して、真鱈と地元の魚を選んで切り身を見繕ってもらった。このときにお魚やさんに「骨を取って」と伝える方がよかったことを学んだ。私は滅多に魚を買わないのでそういう機微を知らなかった。あと1つ400円ぐらいの地元で取れたはまぐりを4つ購入した。魚屋さんが言うには、中国産の安いものもあるからそれでも味はそんなに変わらないよと気遣ってくれたけど、せっかく来たので地元のものを食べたいと思って値段の高い地元のはまぐりを買うことに決めた。魚を捌くのに15分ほどかかるので次の買い出しへ向かう。和田屋 さんで鍋に入れる野菜やきのこ、糸こんにゃくを買う。白飯も置いてた。お惣菜も少し売っている。岡本酒店 さんで店長おすすめのそのお店オリジナルの日本酒を購入した。最後に ミニフレッシュ で足りないもの、お茶などを購入した。ここは普通のスーパーになる。
1時間ほどで買い出しを完了した。温泉街の中心地にある宿の立地がよいので徒歩で十分に買い出しできた。車であちこち行くのかと想像していたのでとても楽だった。
夜風呂と海鮮鍋
買い出しを終えてから少し作業をして17時半ぐらいから「御所の湯」へ出掛ける。目の前に小さい川 (滝) を眺めながらお風呂に入れてよかった。「一の湯」の洞窟と匹敵する自然の風情を活かしたお風呂になっていた。その帰りに センター遊技場 が開いてたので入ってみた。昔ながらの射的があってやっているのを眺めてた。
お風呂から宿に戻って海鮮鍋を作り始めた。19時前後かな。アラで取った出汁と購入した出汁を組み合わせ、あとは野菜やきのこ、魚を入れて煮込むだけ。調理は簡単だったし、すぐにできた。食べながら魚を追加で入れたり、最後に白飯を入れて雑炊を作ったりして、みんなでわいわい作る楽しさもあって、やや不格好だったものの味はおいしかったと思う。一応、はまぐりの砂抜きも2-3時間ほどやってみて、砂が抜けたかどうかよくわからなかったけど、食べてみて砂を感じなかったので大丈夫だったと思う。もしかしたら魚屋さんでやっていたのかもしれない。和田家さんでポン酢も買っておいたけれど、出汁だけでそのまま食べてもおいしかったので、ポン酢はあまり使われなかった。岡本酒店さんの限定日本酒も甘口で奥深さのあるおいしい日本酒だった。お土産にもよさそうかな。鍋にもあっていたと思う。
夜散歩
21時過ぎにお茶がなくなったので買い出しも兼ねて夜散歩してきた。温泉街の中心地を川が流れていて、その左右に柳とライトアップが見栄えよく、きれいだという話しを聞いたのでみんなで散歩しながら眺めてきた。6月という季節は、暑くも寒くもなくてちょうどよかったと思う。城崎温泉は徒歩で行ける街並みの景観がよいので老若男女誰でも楽しめる場所のように思えた。たぶん温泉街ってそういうものかな。
プレゼン大会と出前ラーメン
22時から親睦も兼ねてのプレゼン大会。みんなに何か話すネタを作ってきてとお願いしていたのでみんなちゃんと作ってきてくれてた。はらさんはこの合宿で取り組んだ スマートコントラクト入門 の話し、すみよしさんは 三ノ宮.dev を3年以上、運営してきてわかった話し、わたなべさんはやってきた研究と貿易統計からみる日本の経済動向の話し、それぞれが個性や特性を出していて、とてもおもしろかった。少ない人数でやると深い質疑応答のやり取りも出来たりしてよい。全然違うバックボーンをもった参加者同士が、自由に発表していたのでみんな違う話しでとてもよかったと思う。私は最近デザイナーさんに作ってもらったスライドマスターを使って、会社紹介を作りつつ、課題管理をビジネスとしてやってみたいという話しをした。話題がちょっと堅かったかもしれないなとも思えたが、プレゼン大会が終わってからその夜にわたなべさんと3時まで課題管理がどうのこうとか、ビジネスの展開について雑談していた。その後の雑談ネタにもなってよかったのかもしれない。
プレゼン大会の途中で wifi の調子が悪くなって、プロジェクターとラップトップの接続がうまくいかなかったりもした。午後からネットワークも不安定で繋がらないときもあったりしたのでルーターの再起動をできるとよかったのかもしれない。次回があれば、管理人さんにそういった状況を想定して、ルーターの場所を聞いておいて、うちらが再起動してもいいかどうかを確認しておいてもよかったのかもしれない。
余談だけど、プレゼン大会の途中で 宮政ラーメン という宅配ラーメン?で出前をとったりもした。電話で注文すると、宿まで来てくれて、その場で屋台ラーメンを作ってくれる。この店主は37年やっているらしい。みんな油そばを頼んでいておいしかったみたい。私はお腹いっぱいだったし、この時間 (0時) に食べると次の日に胃もたれで辛そうかなと思って今回は断念した。営業時間は21時から翌1時。もうちょっと早い時間に気付いて注文すればよかったかもしれない。
プレゼン大会を終えてから海鮮鍋の片付けをした。0時回っていてちょっと疲れたなという印象もあったのでもうちょっと時間の配分や段取りをうまくできればよかったと思う。次回への反省点かな。