1時に寝て4時に起きてもう1度どこかで起きて7時半に起きた。
テックブログ公開
テックブログレビュー を終えて公開した。この機会に 個々の記事に目次 も追加した。はらさんレビューから修正をして2時間後に公開しますよと宣言して勝手に公開した。
家族信託の打ち合わせ
15時にお仕事を早退して、親と一緒に明石市にある弁護士さんの事務所へ訪問した。三ノ宮から車で向かって、ナビゲーションに従っていたら京橋から高速道路に入って若宮でおろされて、なんでこんな早く高速道路おりるんやろ?と不思議に思ったけど、須磨からの海岸線はそれほど渋滞せず信号も多くないから下道で行ってもそんなに時間はかからないという判断だったようにみえる。だいたい40-50分ほどで明石市の中心地に着いた。3分ほど遅刻して打ち合わせが始まった。
遺産を相続するとさまざまなリスクがある。大きなお金をもつというだけで詐欺のターゲットにされる。家族信託 (民事信託) という制度を使って、そのとき必要なお金のみを受け取るように運用する。構成要素は次の通り。
受託者は最低2人必要で、うちは姉もいるのでよいのではないかと弁護士さんが話されていた。たしかに1人っ子なら誰かにお願いしないといけない。大雑把に言えば、母の貯金を子どもに管理してもらうような制度になる。但し、最初の契約書に記載された内容の範囲内でしか、受託者はお金を引き出せないのでその契約書をしっかり作ることが重要になる。契約書に記載していれば、資産運用もできるらしい。契約書の叩き台として、どういった内容を書いておくかを相談した。弁護士さん曰く、契約書に書いておかないとその用途に使えなくなるため、1%でも可能性があれば、書くだけ書いておいた方がよいとのこと。書いておいて、実際に使わないというのはなんの問題もない。
3人でブレストするような感じで項目を洗い出した。
- 生活費
- 冠婚葬祭で払うお金
- 10万円以内なら生活費として引き出してもよい
- 例えば30万円いるとして、建替え可能なら10万円/月を3ヶ月かけて引き出すでもよい
- (お金に困った親戚がいたと仮定して) 親戚への資金援助
- 看護、療養といった通院も含めた医療費
- 老人ホームの入居費用
- 納税 (一時所得)
- 太陽光発電で得た収益のうち、所得税をこの口座から引き出して支払うといったこともできる
- 家の改築、修繕、取り壊しの費用
- 農業のための費用
- 農機具の購入や修理など
- トラクターが一番高い、100万円〜1,000万円ぐらいとピンからキリまである
- 土地 (田んぼ、宅地) の購入
- 太陽光発電設備の撤去費用
- 自家用車の購入費用
- 生命保険の支払い
- 死亡保険金は500万円 x 法定相続人数まで非課税なので相続税の節税になるらしい
- 例) 母の死亡時に姉と私が500万円受け取るような生命保険に入る
- 相続税の基礎控除が3,000万円 + 600万円 * 法定相続人数
- 例) うちは私と姉で 3000 + 600 * 2 = 4,200万円が基礎控除となる
- この金額を超える遺産があれば相続税の課税対象となる
- 生命保険へ付け替えることで 4200 + 500 * 2 = 5,200万円まで非課税にできる?
- 資産運用
- 投資信託
- 積み立て系の投資信託がもっとも望ましいのではないか
- リスクヘッジとして大きなお金を1度に動かすのはなるべく避けたい
- NISA 口座を開設できるかどうかは調べないとわからない
- 信託口座とは別に証券口座も開設しないといけない
- 受託者が預金口座からお金を引き出して証券口座へ振り込むような運用になる?
- 具体的にどういった運用にするかは信託銀行と応相談になるかもしれない
- 株式投資
- 可能ではあるが、条件を指定しないといけないため、中長期での実運用は難しいのではないか
私が信託口座からお金を引き出すときに、一定金額以下の生活費 (例えば10万円) ならノーチェックだが、100万円とか大きなお金を引き出すときには銀行員からチェックがかかり、正当な使途なのかどうかを確認されるという。場合によっては見積もり書の提出なども必要かもしれないとのこと。それはとくに問題ない。契約書の作り直し自体は委託者が元気であればできる。しかし、手数料や手間暇もかかるため、実運用としては最初に作った契約書を変更するといったことはそうそう行われない。最初が大事。弁護士さんが契約書を作成するのに2-3週間かかる。その後に三井住友銀行さんで赤ペン先生のチェックが入る。契約内容の修正などのやり取りをしてその後手続きに進む。
思考実験として、詐欺にあって借金してしまった、または連帯保証人となって借金してしまった。その場合はどうなるか?というのも考えてみた。信託銀行に確認してみるとのことだったが、弁護士さんが言うには、家族信託の目的は財産を守ることにあるため、本来の使途ではないものへ支払いは抵抗があるかもしれないとのこと。その状況によって銀行員の判断次第かもしれないとのこと。
受託者は年に1回報告書 (帳簿) を作り、どのように運用したかを委託者へ報告する義務がある。これは家族間だけの話ではある。この手の情報処理 (データ処理) は私が得意とするのでそんなのすぐやりますと回答できた。弁護士さんによると、こういう事務作業を嫌がる受託者もいるという。スプレッドシートでちゃちゃっと作ればよいはず。
契約書を作成したら、それをもって委託者、受託者、弁護士の3人で 神戸公証役場 へ一緒に行く。その公正証書をもって三井住友信託銀行へ行って、母が口座を開設して、そこに弁護士さんが遺産を振り込むといった段取りになる。将来、委託者の健康を害して成年後見人がつく状況になったとしても家族信託の口座はそのまま受託者が管理できる。成年後見人に信託口座が移管されるようなことはない。
最後に契約書の条項をチェックしていて次の内容を教えてもらった。
弁護士業務の適正の確保
甲は、本件事件等の処理の依頼目的が犯罪収益移転に関わるものではないことを、表明し保証する。
「半社チェックのようなもの?」と聞いたらちょっと違っていて、弁護士は大きなお金を動かしても監査を受けないという特権 (信頼) があって、その特権はマネーロンダリングできてしまうという諸刃の剣でもあるらしい。今回のお金は遺産なので半社会的なものに該当しないが、契約書では弁護士が扱う業務がマネーロンダリングではないことをチェックする必要があるみたい。
帰りに 明石焼き ゴ というお店で明石焼きを買った。駐車場の近くにあったお店に立ち寄ってテイクアウトしたのだけど、とてもおいしかった。それで 食べログ の評価もみたら 3.49 とかなり高い。たまたま買ったところがよいお店だった。18時半頃に店内もほぼ満席だったと思う。また明石へ行く機会があれば寄ってみようと思う。