「須磨アルプス」とは、六甲山系の西端、横尾山から東山にかけて見られる荒々しい風化花崗岩の岩稜帯のことです。

海と街の絶景にお茶屋さんも! 「須磨アルプス」縦走ハイキング

この記事にもあるように、六甲山系の有名なハイキングコースの1つとして紹介されていて yamap の活動日記でもよくみかける。須磨アルプスと呼ばれる地帯の一部のエリアを「馬の背」と呼んでいる。馬の背の紹介記事の中で wikipedia:名勝 という言葉が肩書きのように使われている。名勝ってなんだろう?と調べてみると、国指定の文化財の種類の1つをそう呼ぶらしい。自然の景観がよい場所などが名勝に指定されている。

兵庫県で他にどんなところがあるのだろう?と 国指定文化財等データベース を使って次の条件で検索してみたが、馬の背は出てこない。

検索条件:「史跡名勝天然記念物」、「兵庫県」、「名勝」

兵庫県の名勝として9件ヒットしたうちの1つに、これまで何度も行っていて、先週も行った 再度公園や神戸外国人墓地 が名勝指定されていることを知った。たしかに「国指定名勝」と書いてある。

もしかしたら名勝を指定するのが国だったり自治体だったり、別の団体だったりするのかな?とも推測したが、馬の背の名勝の由来などについて記載されているものをみつけることはできなかった。

閑話休題。実際に馬の背へ行ってみてなぜ須磨アルプスと呼ばれているのかを理解できた。

岩稜帯は標高の高い山や岩場が発達した山域に分布している。低山しかない神戸周辺では岩稜帯そのものがあまりないらしい。あと実際に行ってみて岩稜帯を歩くのはめちゃくちゃ怖い。通常の山歩きは周りに木々が生い茂っているので直接的な高さを意識しない。岩稜帯だと周りに木々がないから崖下をそのままのぞきこめてしまう。通り抜けるのに下をみると高さで足がすくむ。高所恐怖症の人は通り抜けできないと思う。せっかく名勝指定された場所へ行っているのに、高さの恐怖があってあまり周辺の景観をみることはできなかった。危険ではあるけれど、体験としてはスリルもあってとても楽しかった。

今日のスタート地点である須磨浦公園駅は六甲全山縦走コースの開始点でもある。今日のコース自体が全山縦走の1/7ぐらい。全山縦走に挑戦するには馬の背をまた歩かないといけないのか。怖いなぁ。全山縦走の所要時間は13-15時間と出てくる。15時間で計算すると5時に出発しても20時までかかる。ナイトハイクの準備も必要になる。全山半縦走なら須磨から摩耶山あたりになるらしい。7時間程度と見積もっていつか体力がついてきたときに挑戦したい。