朝からわたなべさんと チャイケモウォーク2025 という、チャリティイベントに参加してきた。わたなべさんは2017年から毎年参加しているという。

参加費は 2,500 円でイベントTシャツが届き、運営費を除いた利益が寄付にあてられる。peatix のサイトをみると参加者は 1,089人 とある。試しに計算してみると 2,722,500 円になる。あとはスポンサー企業が十数社ほどいるようにみえる。チャリティイベントだからスタッフはボランティアだろうし、参加者に配られるちょっとしたお菓子や食べものはスポンサーからの支給だろうと推測する。それでもチャリティイベントとして大した金額を得られてないなと思えた。

家に帰ってきてから、この記事を書いているときに 公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金 に 10,000 円を寄付した。クレジットカード決済にすると手数料を決済会社に取られるだろうから銀行振り込みにした。寄付するときはこういうところも考えてしまう。こういったイベントに無縁だった私のような人間が参加をきっかけに寄付するだけでも、チャリティイベントを主催しているスタッフを労うことができてよいようにも感じた。

閑話休題。9時に KIITO で受け付けして、みなとのもり公園で児童合唱団やチアリーディングチームによるパフォーマンスがあり、その後10時頃からオープニングセレモニーがあった。朝の時点で1000人もいたとは思えないが、200-300人ぐらいはいたんじゃないかと思う。そして10時20分からウォークが開始された。

余談だが、元バレーボール全日本代表でバルセロナオリンピックに出場されていた 南克幸 さんもゲストとして参加されていた。いまは海運会社の社長をされているらしい。うちらの世代だとテレビで活躍をみていた人も多いと思う。私も名前は覚えていた。日常で身長が2mある人をみかける機会はない。周りの人と比べて一際大きい様をみかける光景がめずらしかった。

みなとの森公園から東遊園地、南京町、メリケンパークと歩いて、最後に KIITO へ戻ってくる。だいたい5-6km程度かな。1時間強で歩き終えた。ルートには誘導員がいて案内がしっかりしていたのと、参加者はイベントTシャツを着ていて目立つので前を歩いている先行者に着いていくのでも迷うことはない。同じイベントTシャツをきた集団が街中を歩くことで、それをみた人がこの団体のことを知って活動に参加してもらったり寄付してもらうことを狙いとしている。ウォーキングイベントでもあり、広報活動でもあり、うまい仕組みだと感心しながら歩いていた。

戻ってきて、ワークショップや軽食のマルシェなどを軽くみてチャリティイベントの参加を終えた。12時頃だったかな。それからお昼を食べるためにわたなべさんの紹介で AYUMUNYA (あゆむんや) というカレーショップへ行った。店主によると、わたなべさんは8年ほどほぼ毎日このお店に通っているらしい。あゆむんやカレーと特製ドライカレーのハーフ&ハーフな相がけ定番を食べた。おいしかった。

チャリティウォーク中に文字ラリーがあり、ゴールしたときにその景品として絵葉書をもらった。施設の子どもたちが描いたものだという。4種類あり、神戸の雰囲気が楽しそうなので次の絵葉書にした。

葉書には次のコメントが書いてあった。

カラフル

病室から窓の外を眺めるのが好きです。
全てがカラフルに見えて、希望をもらえます。

このコメントを読んでいて想起したことがある。以前 長嶋一茂さんのパニック障害の経験談の著書 を読んだときに、自身の余裕のなさから横柄な態度をとってしまうことへの理解について書いた。

精神的な不安で脳のリソースを使ってしまうと、周りへの配慮をする余裕がなくなって、自分のことだけで精一杯になってそういった態度をとってしまうのだと思う。私もそうならないよう、気をつけたつもりだけど、もしかしたら周りに無礼なことをしている可能性がある。この気持ちはよくわかる。こういう気持ちや状況がわかると、横柄な態度をする人に対しても適切な寛容さをもてるようになるかもしれない。

葉書にある子どもたちの前向きなコメントを読むと、おとなの方が身勝手なものだと、自身に対しても内省をうながされるものがあった。人間は歳をとるうちに退化してしまうのだろうと気付かされた。