今日はマイルストーンの最終日で定例会議での確認事項が長引いたり、メンバーとのやり取りをしていたらあまり自分の時間を取れなかった。たまにはそういう日もあるか。

はてブですら兵庫県知事のパワハラ問題の記事がホットエントリーになる。自分の住んでいる自治体なのでちょくちょく読んでいる。先週に県議会の百条委員会の動画がアップされていた。すべてみたわけではないが、答弁のやり取りを少しみた。

知事は元官僚なので自身の責任を問われないよう、答弁はうまいように聞こえる。基本的に自身の過失を認めず、微妙な問題の判断は議会に委ね、自身の対応に問題はなかったという姿勢を貫いていたと思う。自身の保身を図るという側面ではこういった姿勢は適切だろうし、知事の優秀さも伺えるし、知事の視点からは理解できる。一方で政治家として結果責任をとるという視点では、自殺者が2人も出ていて、百条委員会が開かれる状況になっていることを自身の責任だと受け入れる必要はあると思う。

たまたま今日もはてブでホットエントリーになっていて議会で不信任案に全会一致という状況になっていて悲惨にみえる。

兵庫県議会の議員86人全員が斎藤知事に「辞職」を求めるという異例の事態となっています。

斎藤知事に兵庫県議全員86人が「辞職要求」へ 全会派に無所属4人も 知事は改めて辞職否定「来年度予算の議論含めてしっかりやっていきたい」

現時点で知事は辞職しないという姿勢をとっている。過去の事例を調べてみると、都道府県議会で不信任案が可決されたのは過去に4回しかなくて、さらに知事が辞職しなかった事例は1度もないという。その文脈を踏まえると、どこかで政治的な妥協案が取られて知事は辞職するのかもしれない。

都道府県議会で実際に可決されたのは岐阜(昭和51年)、長野(平成14年)、徳島(15年)、宮崎(18年)の4回。いずれも知事が辞職か失職を選び、議会が解散されたことはない。

知事の不信任案可決、過去には「脱ダム」田中氏ら4例のみ 議会側の最終手段も高いハードル

私は人を評価する視点の1つに「潔さ」をみている。かっこいい人は潔い。とくに失敗したときに潔いかどうかをみている。うまくいかなかったときにどのような行動を取れるか。百条委員会の答弁は知事の視点から自己弁護すること自体はわるくないと思う。しかし、実態はどうあれ、議会の議員全員が不信任案に賛成するという状況において辞職を決断できないのは潔くないという点のみで、私は知事を支持できない理由になっている。