台風の影響で昨日も今日も終日、新幹線は取りやめになっていた。木曜日に帰ってこれた ことには大きな意味があった。本当に助かった。

ストレッチ

今日の開脚幅も開始前149cmで、ストレッチ後156cmと普段通りの数値だった。運動できていないので筋肉痛もなく、デスクワークの疲労ぐらいしかない。いつも通りトレーナーさんと雑談して硬くなったカラダをほぐしてもらう感じだった。今週は出張していたのと、出張中の業務時間も普段より少なかったのでとくに疲労がたまっているわけでもなかった。運動せず筋肉痛もなくストレッチを受けるともったいないような気分にもなってきた。いまの開発フェーズが終わったらまた運動を再開できるかなぁ。

成就しない結末への期待

今期のアニメで 逃げ上手の若君 を見始めた。最初は「ながら」でみていたせいか、あまりぱっとしなかったものの、改めてちゃんと数話を見返したらおもしろい作品だと思えた。もともと私は歴史漫画が好きなので歴史ジャンルというだけでもみてしまう。著者の 松井優征 さんの作品は過去に「暗殺教室」を読んだこともあって好きな漫画家の1人でもある。したがって、私はもともとこの作品を知っていたし、関心をもっていた。いままで読んでいなかっただけ。主人公は 北条時行 という、室町幕府が成立する時代の、鎌倉幕府最後の北条家の跡継ぎになる。足利尊氏 は歴史の授業で習うが、北条時行を私は覚えていないから習わなかったのかもしれない。歴史の影というのか、この作品は敗者を描く作品になる。

余談だが、神戸駅のすぐ近くに 湊川神社 がある。逃げ上手の若君の作品内でも出てくる 湊川の戦い の、あの「湊川」であり、神戸という地元応援の文脈で 楠木正成 も応援している。楠木正成は没後から江戸時代まで知名度は低かったが、なぜか徳川光圀公に評価され、その後、幕末の維新志士から崇敬の対象となり、歴史上の時間が経ってから知名度があがった稀有な武将でもある。そういう背景もあってなのか、逃げ上手の若君の作品内でも特異な武将として描かれていて、史実から湊川の戦いで足利尊氏に負けてしまうのだけれども、それでも格好よく戦って、その智謀を発揮している。この作品を読んでさらに楠木正成への関心が出てきた。

歴史漫画は結果がわかっているから予定調和で読み進める。主人公が勝者であれば安心して読めるが、この作品は敗者なので結末は悲劇となる。ある意味、敗者だからあまり史実の資料が残っていなくて創造性を発揮できるところもあるだろう。そこが漫画家の腕の見せ所だと思う。北条時行による「中先代の乱」があったから南北朝が生まれ、その後の室町幕府への影響も大きかったように、この作品内では描かれている。敗者も歴史を作っていく上での重要な役割を担っているという表現になっていて歴史の背景を想像して楽しみながら読める作品になっていると思う。