葛藤も逡巡もしない
2時に寝て4時に起きて6時に起きて7時半に起きた。意味なくあまりよく眠れなかった。自分の pr のレビュー待ちやリファクタリングと他人のデザインレビュー/コードレビューなど、いろいろ雑多なことをやって隙間の1日になった。
メイドインアビス 烈日の黄金郷⌗
ちょっと時期は遅れていると思うけど、メイドインアビス の新しい作品が配信されているのに気付いた。晩ごはんを食べてから見始めたらおもしろくて、夜に別作業をするつもりが寝落ちするまで見続けてしまった。
劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明- も何度もみた。好きな作品の1つだ。敵としてボンボルドというキャラクターが出てくるが、ボンボルドの在り方は一概に悪とか非道とか、サイコパスと断じられるものでもなく、なにか強い印象に残っていた。
今回の「烈日の黄金郷」においても敵でないが、ワズキャンというリーダーキャラクターが出てくる。メイドインアビスは、その世界観として死が身近な状況における強いリーダーシップを描いているようにみえる。それが世界観のせいなのか、作者の独特の感性なのか、その両方なのかはわからないが、とても特異なリーダーシップにみえてしまう。現代の生活や価値観から言えばサイコパスのようにみえるが、作品の世界観から言えば、強いリーダーシップと解釈できる。そのリーダーの選択、決断、思考、信念、潔さのどれもが淡々としたストーリーの展開をミステリアスなものにしている。
なぜか私はこの作品のちょっと特異なリーダーに共感するところがあっておもしろくみることができる。共感するところの1つに、メイドインアビスに出てくるリーダーは葛藤や逡巡をしない。括弧とした信念があるから仲間を犠牲にしても自責しない。それがある種の潔さや偽善を感じない爽快さにつながっていて私の価値観にあっているように思える。そう、失敗しても潔いのが私は好きなのだ。誰かの責任にもしないし、その結果で自暴自棄になったりもしない。なにが起きてもそれは自分の人生で受け入れていくしかない。メイドインアビスに出てくるリーダー像はまさにそれを体現しているように思う。