23時から寝始めてあまり眠れなくてちゃんと寝たかどうかわからないながらに6時に起きた。実家にいると親が4-5時ぐらいから起きてきて作業し始めるから朝は早くなる。7時から畑に水やりして汗かいたのでシャワーを浴びて8時ぐらいにはやることがなくなっていた。

初盆 (火灯し)

この前は 49日 だった。

故人が帰ってくるときに迷わないように火を灯すというところから、初盆のことを「火灯し (ひとぼし)」とも呼ぶ。もしかしたらこの呼び方は淡路島の独特の呼び方かもしれない。家の外には2-3mほどの木の灯籠をつくる。昔はこの先にも灯籠や提灯で火を灯したのだろうけれど、いまは電球をつけてその代わりとする。この電球は法要の前日から付けておく。

これとは別に家の中にも盆提灯 (ぼんちょうちん) と呼ばれる提灯を取り付けて灯す (写真を撮り忘れた) 。もしかしたら外の大きな木は家によってはやらないかもしれない。おそらく提灯は必須で大きな木はオプションだと思う。

次に帰ってきた故人をお迎えするために盆棚(精霊棚)がある。先祖を迎い入れる準備をする棚になるらしい。

祭壇には精霊馬を飾る。これはキュウリやナスに割り箸を付けて馬と牛に見立てる。帰ってくるときは馬に乗って早く帰ってきてほしい。戻るときは牛に乗ってゆっくり戻ってくださいという願掛けになっているらしい。

初盆は法要を始めるまでにこれらの小道具?の準備をしておかないといけない。

法要は11時開始。参加者のうち早い人は10時15分には来られた。私は10時10分ぐらいからエアコンをつければいいかと考えてアラームをセットしていたが、親が早くつけろというので10時前には渋々つけた。しかし、これは親の判断の方が適切だった。1時間ぐらい早く来る人のことも考慮してエアコンを制御すべきだと学んだ。参加者の大半は年配の方々なので8月の暑い時期に来ていただくのに十分な準備が必要になる。10時半過ぎには大半の参加者がみえて軽く雑談をしていて、そういう雰囲気が法要によかったと思う。

11時に住職が来られて、いつも通りお経をあげていただいて、その後に迎え火を炊いた。住職によると、初盆は故人に早く帰ってきてゆっくり家で過ごしてくださいという意図があるからお盆 (8月13日) よりも早い時期に行うのが望ましいとのこと。アルミ缶に松の割り木を入れて火を放ち、参加者は松の割り木をくべながら精霊棚にお水を運ぶといった手順だった。親戚によると、お墓へ行って迎え火を炊くというやり方もあるらしい。精霊棚を玄関に置いて、狭いところと足場の悪さで火をくべながらお水を運ぶという手順を効率よくまわせなくてややもたついて時間がかかってしまった。

その後は12時から近所の旅館へ移動して法要の会食を行った。前日に組み立てておいた挨拶でお礼を述べてお昼ご飯になる。この旅館は父の頃から法事やイベントのときによく使っていた旅館で、食事の料金を確認すると6,500円 (税抜) だった。スタッフによると、20年ほど前の頃から料金が同じだと話していて、いまインフレなのになぜ同じ料金なんだろう?と不思議に思いつつ、もう少し払うつもりだったのに先方がそれでいいと言う。実際に食事を食べてみてわかった。料理によっては量が20年前の半分から2/3程度に減っていることに気付いた。この旅館で出てくる食事は当時からお腹いっぱいで食べられないというものだったのだが、親戚の寄り合いとはそういうものだと私は考えていた。いまとなっては高齢の参加者も多いし、私もそんなに食べられないので今回の量でまったく問題はないのだけれども、昔の旅館の食事の量を知っている身からすると、なんかしょぼくなったなと落胆を感じざるを得なかった。

14時前にはお開きにして、家に戻ってきて1-2時間昼寝して、本当は泊まって翌日もリモートワークするつもりだったが、実家にいるとだらだらするなと思って、やっぱりそれから神戸に帰ることにした。