2時半に寝て寝たのかどうかよく分からないながら5時頃に寝落ちして7時半に起きた。

差分比較のための機能

id 連携で運用のための非機能要件の1つとして更新された内容を確認できるようにしたい。非機能要件だから私が作るかと思ってあたためておいた issue に着手した。wikipedia によると差分という言葉には次の2つの用語があるのをみつけた。

数学やコンピューターの用語的には delta (ギリシャ語で変化を表す) という言葉を使う。os のパッケージングシステムで一部のパッケージをアップデートするようなことをデルタアップデートと呼ぶ。一方でコンピューターサイエンスにおいて2つのデータセット間の差分については diff という用語を使う。データの差分においては diff でよいのではないかと思う。そういった用語の定義から始めた。mongodb のコレクションのデータ定義をしたり、結合テストを書いて動かしてみたり、インフラのレイヤーから開発に着手した。

上司道 企業家として生き様と、人として求められること

第92回上司道 企業家として生き様と、人として求められること に参加した。なんとなくタイトルに惹かれた。上司道 に参加するのは3回目。

講師の牛島さんは昨日が誕生日だったらしく90歳だという。90歳になって zoom でオンライン勉強会の講師を務めるというのを、私はまったく想像できないけど、コンサルタントの第一線で活躍されてきた方の貫禄があった。もともとどういう主旨の勉強会だったのかよく分かっていないけれど、内容はビジネスの自己啓発セミナーに近いものになった。牛島さんが90年も生きてきて大事だと思える内容には普遍性や汎用性があるのだと思う。いくつか共感できる考え方もあった。

  • これからは頭の良い人 (IQ が高い) よりも心が豊かな人 (EQ が高い) の方が大事で組織に貢献する
  • 一番大切なのは幸せであること
  • 楽しく生きる (働く)

過去に働いた会社でも頭がよくて何でもよく理解しているのにプロジェクトにあまり貢献しない人がいることに気付いた。さぼっているわけでもない。その違いを「心が豊かな人 (EQ が高い) 人」という言葉でいくつか説明できるのではないかと思えた。新規プロジェクトのような、常に変化して、正解もわからないまま進める業務において、論理や頭のよさだけでうまくいくことはなくなってきつつあるのではないか。なんのためにそのプロジェクトをやるのか、自分はなぜここで働いているのか、といった問いに答えをもっている人は普通の社員とは行動が異なる。自身の価値観や展望と比較して、現状の課題や改善に気付くのでプロジェクトを前向きに進めていける。頭のよい人は「あれが問題」「これが問題」と問題を指摘してエスカレーションするだけで自らが課題をどう解決するかの答えをもっていない。そんなことを考えながらこの話しを聞いていた。

次の2つは最近の私の人生観や働き方と重なるところがある。私はもう無理してがんばったりしないし、自分が嫌なお仕事も一切しないように決めている。一般的にいう「働きたくない」という生き方を目指している。もちろん実際には働いているわけだけど、それはなるべく働く時間を、遊んでいる時間に置き換えられないかと模索している。その過程で辛いことやしんどいことも避けようと考えている。

なぜそれができるかというのも、20代30代と約20年働いてきて自身の価値観を育ててきたからだと捉えている。私はなにが楽しくて、なにが辛くて、なにをやりたくないか。これは人それぞれに違う。私には私にしかない価値観をもっている。それがわかってきたから、いま自分の会社を経営していて、毎日がとても楽しいし、自分の価値観にあわないことはすべて断るという判断基準も明確になっている。そんな勝手気ままでやっていけるの?という懸念を抱く人も多いと思う。ダメかもしれない。仮にやっていけなかったとしても、いまの自分は幸せで楽しいのだからそれでいいんじゃないかと思う。無理をしていまがしんどくても将来がよくなる保証なんてどこにもない。

牛島さんはマザーテレサとインドで実際に会って10日間ほど一緒に過ごしてその体験がその後の人生を大きく変えたように話されていた。マザーテレサに「社員を大事にしていますか?」と聞かれたときに「しています。」と答え、その後に「社員全員の名前を覚えていますか?」と聞かれたという。当時の牛島さんの会社の社員は300人以上いて全員は覚えていなかった。それで「愛情の反対は無関心なのですよ。」とマザーテレサに指摘されて大きな衝撃を受けたという。その後、帰国してから300人以上の社員全員の名前を覚え、日々の業務で社員の行動などに気を配ってすべての社員に声をかけたりするようになったという。このエピソードもなかなか私には効く話しで、私は他人にかなりのレベルで関心がない。もし自分の会社で社員を雇うことになったら待遇がどうとか以前に、その人そのものに関心をもつという姿勢を覚えておこうと思う。