カスタム overlay モジュールを完全にマスターした
0時に寝て何度か起きて7時に起きた。変な夢をみた気がするが、どんな夢だったかは思い出せない。
openldap のカスタム overlay モジュールのデバッグ⌗
先週末から openldap のカスタム overlay モジュール の開発やデバッグをしている。openldap のソースコードや gdb のデバッグのやり方にも慣れてきて私の中でも理解度が増してきた。
openldap サーバーのデバッグログは次のコードが設定されている。
#define LDAP_DEBUG_TRACE 0x0001
このコードを slapd.conf の loglevel に設定するとデバッグログを出力できるようになる。
loglevel stats 0x0001 ...
このときに ppolicy の overlay モジュールがどのタイミングで呼ばれるかをデバッグログを確認しながら検証した。
overlay ppolicy
ppolicy_hash_cleartext on
結論から言うと次の2点になる。
- overlay は slapd.conf の後ろに書いた方のカスタムモジュールが先に実行される
- ppolicy_hash_cleartext は ppolicy_add のタイミングで平文パスワードをハッシュ化している
- gdb でデバッグすると op->o_request->oq_add->rs_modlist も op->o_request->oq_add->rs_e->e_attrs も同じアドレスを指す
- overlay の処理は db に書き込む前と後の2つのタイミングがある
slap_passwd_hash( &(pa->a_vals[0]), &hpw, &txt );
...
pa->a_vals[0].bv_val = hpw.bv_val;
pa->a_vals[0].bv_len = hpw.bv_len;
カスタム overlay モジュールを使って openldap からパスワードを取得するには次の順番で処理が行われることを理解しておく必要がある。
- mycustom_add <= このタイミングで平文パスワードを取得しないといけない
- ppolicy_add <= このタイミングで平文のパスワードをハッシュ化する
- mycustom_add_response <= このタイミングではすでにパスワードがハッシュ化されている
openldap のことを何も知らない素人が chatgpt と一緒にデバッグしてこのことを2日で理解できた。開発のやり方が変わっていく予兆を感じた。
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