課題管理の話題で発散
0時に寝て何度か起きて7時に起きた。だいぶ眠れるようになってきた。
コワーキングのオンラインイベント⌗
月例のカフーツさんのオンラインイベントに参加した。先月の所感はここ 。来年やりたいことというテーマだった。来年の抱負というほど堅苦しいわけではないが、それぞれの参加者別にやりたいことをわーっと話すようなイベントだった。私は課題管理について軽く話し始めたらいとうさんが深堀りしてくれて、参加者からも共感を得られてそれなりに盛り上がった。自分が参加したイベントの録画を見返すことを私は滅多にしないのだけど、今回は話した内容を整理するために見返した。
課題管理という分野の体系化、ならびにプラクティスの整備をしたい⌗
ざっくり話した内容はこんな感じ。
課題管理を追求していくにはメンバーに強制・指示できるだけの権限が必要となる
- ボトムアップで課題管理を実践するのは難しい
- 課題管理の実践のために人の運用を変えないといけない場面が出てくる
私は it 業界のプロダクト開発における課題管理のノウハウしかない
- 複数の組織・チームで働く過程で課題管理ができていない、または課題管理システムを使いこなせていない開発者やチームがたくさんあることを知ったのが背景になる
本質的には、課題管理自体は業界・業種を問わない分野だと思うので広く応用できるプラクティスとして体系化したい
課題管理とは、ハウツー本を読んだり、ツールを導入すれば解決する類のものではない
- それぞれの目的のためにメンバーが日々の業務において運用していく必要がある
- メンバー全員が運用しなかったら効果もその度合いに応じて減っていく
- 権限が必要というのは、やらない人に対してある程度はやってもらう必要があるから
課題管理をうまくやろうとすると、組織論や組織の文化、マネジメントの分野とも密接に紐づく
課題管理と密接な分野の1つに情報共有がある
- 情報の一元管理は組織において重要なのに疎かになっている組織やチームは多い
- 一元管理できると情報共有のためのコミュニケーションコストを削減できる
- このためには組織レベルで使うツールや情報共有のやり方を統一しないといけない
- 自分の好きなツールを使って自由に情報共有するといったものをいくらか制限する必要がある
- 情報の一元管理は組織において重要なのに疎かになっている組織やチームは多い
課題管理において重要なことの1つに文章を書けない人たちが一定数いることを受け入れないといけない
- 情報共有の文脈で言えば、テキスト化は検索できるという大きなメリットをもたらす
- 一定数の文章を書けない人たちをどう対応するかは難しい課題の1つ
- 文章を書くための練習をすればよいのではないか
- 新人やキャリアの浅いメンバーには有効となる
- 文章を書かなくても情報共有できる手段と組み合わせるとよいのではないか
- it 業界ではスクラム開発という開発方法論が流行っている
- 大雑把に言えば、対話を重視して会議をたくさん設けることで情報共有を密にする開発方法論と言える
- 文章を書けない人であっても話せない人はほぼいない
- 対話を促されれば話すことで情報共有できる
- デメリットとしてはコミュニケーションコストがとても高い
- このコミュニケーションコストは開発における生産性とトレードオフになる
- 大雑把に言えば、対話を重視して会議をたくさん設けることで情報共有を密にする開発方法論と言える
- it 業界ではスクラム開発という開発方法論が流行っている
- 文章を書くための練習をすればよいのではないか
課題管理において重要なことのもう1つに文章を読めない人たちも一定数いる
- 日本人の1/3は日本語が読めない?PIAAC (国際成人力調査) の調査結果
- 文章を書いてメンバーに読んでおいてと伝えても1/3は理解できていない可能性を示唆している
- 情報共有において文章を書いても伝わっていない可能性を考慮して対策する必要がある
仮に情報共有できていない状態でメンバー「わからない」と言えることはすごく重要になる
- この文脈で心理的安全性が重要になる
- 「わからない」と声をあげてくれることで文章や伝え方を改善していける可能性がある
実は一昔前と比べて、いまの方がメンバー間の情報共有を疎遠にしている背景がある
- いまは情報共有にクラウドサービスを使う組織が増えている
- 基本的にクラウドサービスはユーザー単位/従量制で課金される
- あまりサービスを使わないユーザーアカウントを減らすことでコストダウンできるインセンティブが働く
- 情報共有という視点からコストダウンしてはいけないコストを削ってしまっている
- 例) 課題管理システムのアカウントは開発者しかもっていないとか
- 情報共有という視点からコストダウンしてはいけないコストを削ってしまっている
- あまりサービスを使わないユーザーアカウントを減らすことでコストダウンできるインセンティブが働く
- 中小規模の会社ほどクラウドサービスを多用するのでこの傾向がある
- 基本的にクラウドサービスはユーザー単位/従量制で課金される
- 昔はオンプレで社内システムを管理していたため、システムのユーザーを減らすインセンティブはなかった
- 要否に関わらず、社員は全員アカウントをもっていることが当たり前だった
- 念のため、クラウドサービスのアカウントをメンバー全員がもつことは目的ではない
- アカウントをもった上でそのメンバーがそのサービスを使うように運用を変えていく必要がある
- システム投資とメンバーの運用を変える取り組みがセットでないとうまくいかない
- いまは情報共有にクラウドサービスを使う組織が増えている
コワーキングスペースは課題が持ち込まれるところではある
- 課題管理のプラクティスが応用できるなら使いたい
- 課題をどう整理して、優先順位を付け、情報共有していくかは難しい
- 様々なメンバー、様々なツール、様々な課題を同じツールで一元管理することは非常に難しい
- どうやって情報の一元管理をするかはコワーキングスペースの運営において難しい課題でもある
- 複数のサービスを連携するサービスなどを使って一元管理する方法もある
- 海外ではコワーキングスペース向けの sns も含めたプラットフォームサービスなども出始めている
- 日本ではまだまだあまりシステム化されておらず、導入もされていないのではないか
- どうやって情報の一元管理をするかはコワーキングスペースの運営において難しい課題でもある
コワーキングの分野では女性がとても活躍しているように、いとうさんから見えている
- 今後もこの分野を盛り上げていくのは女性ではないか?
- 男性は変なプライドが邪魔して行動力を抑制してしまうところがあるのではないか
- 女性は損得勘定から行動力を発揮しているのではないか
- 男性の方が感情的な動機でコワーキングをしているようにみえる?
- 今後もこの分野を盛り上げていくのは女性ではないか?
コワーキングに課題管理の理論やシステム化はあってよいのではないかと、いとうさんはみている