ゾンビスクラムを教えてもらった
2時に寝て7時に起きた。今週はバテた。金曜日は非稼働日だけど、バタバタしているから普通に働いていた。
隔週の雑談⌗
顧問のはらさんと隔週の打ち合わせ。今週はお手伝い先がサービスインでバタバタしていて議題の準備がほとんどできなかった。少し前に参加したアトラシアンさんのウェブセミナーのスライド資料が公開されたのでそれを眺めながら雑談していた。
jira の有料プランのサービスに jsm chat という halp の技術を活かした新機能が追加されたらしい。既存プランの延長上で使えるらしい。質疑応答のときに halp とは別プロダクトだと明確に回答していたので halp が今後どうなっていくのかの将来にはかなり懸念がある。チャットと課題管理システムの双方向連携という、slack や teams といったチャットサービスがよく使われるようになった昨今のビジネス事情にあわせたサービスと言えるだろう。
私も以前からその領域に課題意識をもっていたし、ベンチャーでは workstreams.ai も同様のサービスを提供している。満を持してというのか、(私にとっての) 課題管理システムのベースラインとなる jira にその機能が入ったことで競合製品も同様に機能拡張を提供していく気がする。1-2年後にはチャットと課題管理システムが双方向連携しているのが当たり前の開発スタイルになるのかもしれない。非開発者にとってはチケットを扱うよりも敷居が下がるのでそれは適切な世の中の変化だと私は考えている。
ゾンビスクラム⌗
jsm chat と課題管理の話しをしているうちにスクラムの話題になった。Zombie Scrum Survival Guide という書籍があって形骸化したスクラムの特徴をまとめているらしい。ある記事で2021年から翻訳していると書いてあったので翻訳版が出版されたら読んでみようと思う。
ブログ記事の所感を読んだ感じだと、私がいま関わっているスクラムにも一部通じるところがあるなと思って関心がある。
うちのチームは1週間スプリントをもう1年近く続けているのだけど、これは検査が早い段階でできるというメリットがあるものの、開発のメリハリがないなぁとずっと思ってた。それはただ与えられたタスクを無理なくこなすだけというルーチンになってしまっているのと、昨今の労務管理を徹底する働き方改革?のせいか、残業・休出を一切やらない開発スタイルが開発者の自律性や意欲を削いでしまっているのではないかとも思う。もちろん「余白」があれば、業務時間内に好きなことをやったらよいと思うけれど、うちの場合は半分ぐらいのスプリントゴールが未達で、スプリントに達成できないタスクを盛り込むからスプリントゴール未達の状態で他のことをやるのが憚られる空気がある。もっとも好き勝手やっている私がそれを感じるのだから、若い開発者には相応のプレッシャーになっていると思う。結果として、指示されたタスク (プランニングで決めたこと) 以外のことはやらない雰囲気になってしまっている。試しに直近3ヶ月のスプリントバックログアイテムの種別のみで開発者のチケット登録した数をカウントすると次のようになった。
- 私: 66件
- 開発リーダー: 17件
- 開発者1: 14件
- 開発者2: 12件
- 開発者3: 1件
- 開発者4: 6件
これは課題管理システムに慣れていて、業務をタスク分解しながら作業していくというワークフローに私が最も習熟しているから、適度な粒度のチケットをいくつも作りながら作業をやっているという背景もある。しかし、いまやらなくてもいずれ必要なタスクも、業務をやりながら気付いたときに私は随時登録している。憚られる空気を感じている私が週4日労働で控えめにやっても3ヶ月でもこれだけの数が開く。要はゾンビスクラムだと開発者の自律性は期待できないという話し。